つるなしスナップエンドウは支柱不要?失敗防ぐ育て方と裏ワザ
つるなしスナップエンドウは支柱不要?失敗防ぐ育て方と裏ワザとはどんな影響があるのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
草丈が限られるつるなし種において、プロの農家や熟練愛好家が実践しているのが「春先の摘心(ピンチ)」技術です。放置しておくと主茎ばかりにエネルギーが配分され、全体の着莢数は40個程度にとどまりますが、適切なタイミングで主茎の先端をカットすることで、収穫量を1.5倍から1.8倍に増大させることが可能になります。
つるなしスナップエンドウの摘心のコツは、冬を乗り越えて平均気温が10℃を超え始める「2月下旬から3月上旬」に実施することです。主茎の本葉が8〜10枚程度まで展開した段階で、一番上の生長点(主茎の先端2〜3cm)を清潔なハサミで摘み取ります。これにより「頂芽優勢(先端の芽が下部の芽の成長を抑え込む植物ホルモンの働き)」が打破され、株元から側枝が3〜5本一斉に噴き出すように伸び始めます。結果として花芽の付く有効枝数が劇的に増加し、狭いプランター内でも立体的な鈴なり状態を作り出せます。
この側枝伸長を力強く後押しするのが、緻密に計算された追肥コントロールです。エンドウの根には空気中の窒素を取り込む「根粒菌」が共生するため、元肥の段階で窒素を過剰に投入すると、葉ばかりが生い茂って花が咲かない「つるボケ」を引き起こします。失敗を防ぐスナップエンドウの追肥タイミングは、生涯を通じて以下の2回に絞り込むのが鉄則です。
1回目の追肥は「2月中旬〜下旬(冬越しを終えて新芽が動き出す時期)」。この段階では、緩効性の固形化成肥料(N-P-K比率が8-8-8など均等のもの)をプランター1基あたり10g程度、株元から離れた縁に施します。2回目の追肥は「4月上旬(最初の開花が確認され、下段のサヤが膨らみ始めた時期)」です。このタイミングでは開花結実に多大なリン酸とカリが消費されるため、即効性のある液体肥料(リン酸成分が高めのもの)を1週間に1回、規定倍率で希釈して水やり代わりに与えることで、実の空洞化や先細りを劇的に防ぐことができます。