下痢が続く病気の正体とは?単なる胃腸炎と放置できない危険サイン
下痢が続く病気の正体とは?単なる胃腸炎と放置できない危険サインの疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
近年、若年層から中高年まで幅広い世代で罹患数が増加傾向にあるのが、国が指定難病に定めている「炎症性腸疾患(IBD)」です。
大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる潰瘍性大腸炎の症状は、繰り返す粘血便と下痢、激しい下腹部痛が代表的です。重症化すると1日に10回以上の排便や発熱、貧血を伴い、日常生活に著しい支障をきたします。
一方、口腔から肛門までの全消化管に非連続的な炎症が起こるクローン病の初期症状では、慢性的な軟便・下痢に加え、右下腹部痛、微熱、原因不明の体重減少が目立ちます。さらに「切れ痔や痔ろうが治らない」といった肛門病変を契機に発見される事例も多く、早期の鑑別診断が将来のQOL(生活の質)を大きく左右します。