カーリング石の値段は1個いくら?約20Kgが曲がる理由と産地の秘密

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カーリングの石は、どこの石を使っても良いわけではありません。国際大会で認められているストーンの素材は、実質的に世界でほぼ1箇所、スコットランド西岸沖のクライド湾にぽつんと浮かぶ無人島アルサクレイグ島(Ailsa Craig)で採掘された花崗岩に限られています。

この島で採れる石材はカイズ花崗岩(カイゼル花崗岩)と呼ばれ、とりわけ「ブルージョーン(Blue Hone)」や「コモングリーン(Common Green)」といった種類が最高峰とされています。アルサクレイグ島の花崗岩が選ばれる決定的な理由は、結晶構造が極めて緻密で「水分を全く吸わない(吸水率がほぼゼロ)」という特異な性質にあります。

もし普通の岩石で作ったストーンを氷上でぶつけ合うと、目に見えない微小なクラックから氷の水分が染み込み、それが凍結・膨張することで簡単に石が割れてしまいます。しかし、アルサクレイグ島の石は激しい衝撃を受けても水分が侵入せず、ひび割れることがありません。まさにカーリングのために地球が用意した奇跡の素材です。

アルサクレイグ島は現在、野鳥保護区に指定されているため、採掘作業は環境保護団体などの厳格な管理のもと、数年に一度、あるいは数十年に一度しか許可されません。独占製造権を持つスコットランドの名門老舗「カイズ・オブ・スコットランド(Kays of Scotland)」社が限られた石材をストックし、世界中のリンクへ供給し続けています。その耐久性は驚異的で、適切なメンテナンスを施せば耐用年数は50年から100年に達し、世代を超えて受け継がれるほどの長寿命を誇ります。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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