竹内まりや「ウイスキーがお好きでしょ」誕生秘話と魅力を徹底解説

竹内まりや「ウイスキーがお好きでしょ」誕生秘話と魅力を徹底解説にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

「ウイスキーがお好きでしょ」という名曲を語る上で欠かせないのが、1991年に発表された石川さゆりによるオリジナルバージョンとの対比です。当時、演歌の枠を超えて「SAYURI」名義でリリースされた原曲は、サントリークレスト12年のCMソングとして制作されました。石川さゆり版の魅力は、演歌の第一人者ならではの繊細な息遣い、言葉の語尾に漂う湿り気のある色気、そして夜のスナックや老舗バーを想起させる情念の美しさにありました。

一方、2010年にサントリー角瓶のCMソングとして登場した竹内まりやバージョンは、楽曲の持つ色彩をガラリと塗り替えました。竹内まりやのボーカルは、過度な節回しを排し、語りかけるようなストレートな発声と豊かな中低音の響きを基調としています。これにより、昭和のノスタルジーを漂わせつつも、洗練された西海岸のウェストコースト・ポップスや大人のジャズ・スタンダードのような「都会的な爽やかさ」と「包容力」が同居する独特の音像が完成しました。

作詞を手がけた田口俊による歌詞は、「ウイスキーがお好きでしょ / もうすこししゃべりましょ / ありふれた話でしょ / それでいいの 今は」という極めてミニマルで情景豊かな言葉で紡がれています。石川さゆり版が「二人だけの秘密の夜」を思わせるのに対し、竹内まりや版は「1日の終わりに疲れた心を解きほぐしてくれる隠れ家」のような安心感を与えます。この聴き手に寄り添う距離感の違いこそが、竹内まりや版が幅広い世代から絶大な支持を集めた最大の理由です。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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