歯医者で起きたフッ酸誤塗布の真相|フッ素との違いと安全性を徹底検証
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日本中を震撼させた医療事故は、1982年(昭和57年)5月5日、東京都八王子市の歯科医院で発生しました。端午の節句のこの日、虫歯予防のフッ素塗布を受けるために来院した当時3歳の女児に対し、歯科医師が薬物を歯面に塗布した直後、女児は激しい苦痛を訴えて泣き叫び、口から白煙を上げて悶絶しました。
異変を察知した母親が即座に問い詰めたものの、歯科医師自身も事態を瞬時に把握できず、自らの指に薬液をつけて舌になめ「甘みがあるはずだが、確かにおかしい」と口にしました。その後、歯科医師自身の舌や指もただれ、激痛に見舞われることになります。女児は大学病院へ緊急搬送されましたが、塗布からわずか数時間後に急性フッ素中毒による心不全で尊い命を落としました。
警察と保健所の捜査によって判明した八王子歯科医師事件の真相は、虫歯予防に用いる「フッ化ナトリウム」の代わりに、ガラス加工や半導体製造などに用いられる猛毒の無機酸「フッ化水素酸(フッ酸)」が誤って塗布されていたという驚愕の事実でした。