風邪薬で血圧が上がるのはなぜ?高血圧でも飲める市販薬の選び方

風邪薬で血圧が上がるのはなぜ?高血圧でも飲める市販薬の選び方の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

「風邪薬を服用した直後から頭が締め付けられるように痛み、血圧が急上昇した」――こうした症状の背景には、市販の総合感冒薬に広く配合されているアドレナリン作動薬(交感神経刺激成分)の存在があります。鼻水や鼻づまりの症状は、鼻粘膜の毛細血管が拡張して充血・浮腫を起こすことで生じます。これを抑えるため、多くの市販薬には血管を強制的に収縮させる成分が投入されています。

問題は、これらの成分が鼻粘膜の血管だけに作用するのではなく、全身の血管を収縮させ、心拍数を増加させてしまう点にあります。その代表格がプソイドエフェドリン塩酸塩やdl-メチルエフェドリン塩酸塩、フェニレフリン塩酸塩です。これらの成分が体内に入ると、血管壁のα受容体および心臓のβ受容体を直接・間接に刺激し、結果としてプソイドエフェドリンによる血圧上昇を招きます。

鼻炎薬で血圧が上昇する理由もまったく同一のメカニズムです。市販の「鼻炎用内服薬」や「持続性鼻炎カプセル」には、鼻づまりを強力に解消するために高用量の血管収縮成分が配合されているケースが多く見られます。添付文書の「してはいけないこと(禁忌)」の欄に「高血圧、心臓病の診断を受けた人」と明記されているのは、決して形式的な注意喚起ではなく、心筋梗塞や脳卒中といった重大な心血管イベントを誘発する現実的な危険性があるためです。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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