チャンスの神様はなぜ前髪だけ?カイロスの由来と後頭部の真実
チャンスの神様はなぜ前髪だけ?カイロスの由来と後頭部の真実の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
英語圏においても、カイロスの伝承は古いことわざとして広く定着しています。代表的な慣用句が「Take time by the forelock(時の前髪を掴め)」や「Opportunity has hair in front, behind she is bald(好機は前に髪があり、後ろは禿げている)」です。
古代ローマの寓話作家パエドルスは著作の中で「好機を一度逃せば、全能の神ユピテルでさえ二度と捕まえることはできない」と書き残しました。
ネット上やビジネス書の一部では「レオナルド・ダ・ヴィンチの名言」として紹介される例が散見されますが、ダ・ヴィンチ自身がこの言葉の考案者ではありません。万能の天才と呼ばれたダ・ヴィンチは、手稿(アトランティコ手稿など)の中でギリシャ・ローマ古典の寓意画や格言を熱心に模写・引用して思索を深めており、そのスケッチやメモが後世に「ダ・ヴィンチの言葉」として広まったのが実態です。
カイロスが手に持つ「天秤」はどちらに傾くか分からない好機の危うさを、「剃刀(かみそり)」は躊躇すればスパッと切れ味鋭く好機が断ち切られる厳しさを象徴しています。単に足が速いだけでなく、鋭敏な洞察力を要求する道具立てが施されている点に古典の深奥があります。