韓国の年齢の数え方は現在どう変わった?満年齢統一と廃止の真相
韓国の年齢の数え方は現在どう変わった?満年齢統一と廃止の真相の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
「満年齢統一」と聞き、すべての制度が誕生日基準に変わったと考えるのは早計です。韓国政府は社会的な大混乱を回避するため、あえて特定の重要分野において「連年齢(現在の年 − 生まれた年)」をそのまま維持する例外規定を設けています。代表的な3つの例外を解説します。
1. 兵役義務の年齢基準(兵役法)
韓国人男性にとって人生の重大事である兵役義務は、満年齢ではなく連年齢19歳になる年に兵役判定検査(徴兵検査)を受ける規定となっています。仮に誕生日基準の満年齢を採用してしまうと、1月生まれと12月生まれの間で検査や入隊の時期に約1年のズレが生じ、学業の中断や部隊編成の年次管理に深刻な不都合が生じるためです。
2. 飲酒・喫煙の年齢制限(青少年保護法)
旅行者や留学生にとっても極めて重要なのが、酒類やタバコの購入制限です。青少年保護法第2条における保護対象から外れる基準は、「連年齢19歳を迎える年の1月1日」と定められています。これにより、高校を卒業する学年の生徒たちは、誕生日が何月であるかにかかわらず、卒業直前の1月1日を迎えた瞬間から一斉に酒類・タバコの購入が可能になります。店舗側が客の誕生日まで細かく確認するレジ業務の負担を防ぐ実利的な理由も含まれています。
3. 小学校の就学年齢と「早生まれ」の現状
初等中等教育法に基づく小学校の入学年齢は、「満6歳に達する日の属する年の翌年3月1日」と規定されており、これも実質的に連年齢6歳(1月1日〜12月31日生まれ)の児童が同じ学年として一斉に入学します。
なお、かつて韓国社会で人間関係を極度に複雑化させていた「早生まれ(パルンセン:1月・2月生まれが前年の生まれと同学年になる制度)」は、法改正よりも遥か前の2003年に初等中等教育法施行令が改正され、2009年入学生(2002年生まれ)からすでに完全廃止されています。したがって現在では、早生まれによる学年のズレは若い世代の間では根本的に解消されています。