扁桃炎が一週間治らない原因とは?Ebウイルスや膿瘍の重症化リスク
扁桃炎が一週間治らない原因とは?Ebウイルスや膿瘍の重症化リスクに関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。
ネット上には扁桃炎の自己治療に関して、医学的に極めて危険な誤解が流布しています。情報リテラシーの観点から、絶対にやってはならない3つの誤謬を整理します。
第1の誤解は、「鏡を見て扁桃に付着している白い膿(白苔や膿栓)を、綿棒やピンセットで自分でこそぎ落とせば治る」という民間療法です。扁桃組織の表面は無数の微細な血管とリンパ管が走る極めてデリケートな粘膜です。自己流で刺激を加えると粘膜が裂けて大出血を引き起こすばかりか、粘膜バリアを物理的に破壊し、口腔内の常在菌を結合組織の深部へ直接押し込む結果となります。これにより、急性扁桃炎から扁桃周囲炎への進展を一気に加速させてしまいます。
第2の誤解は、「ポビドンヨードなどの強力なうがい薬で喉を頻繁に消毒すれば治る」という盲信です。確かに試験管内での殺菌力は優れていますが、過度のうがい液使用は正常な口腔内細菌叢を破壊し、喉の再生中の上皮細胞そのものを化学的に傷害します。炎症が完成してしまっている段階では、水道水や生理食塩水による愛護的な含嗽(がんそう)にとどめ、物理的に組織を荒らさない配慮が求められます。
第3の誤解は、「過去にもらった抗生剤の余りを自己判断で2〜3日だけ飲む」行為です。不適切な種類や不十分な用量での抗菌薬内服は、病原因子を撲滅できないばかりか、体内の細菌に耐性化のチャンスを与えるだけです。耐性菌が誘導されると、いざ専門医を受診して正規の抗菌薬を点滴・投与しても全く薬剤が反応しないという深刻な事態を招きます。