沖ノ鳥島護岸工事に巨費が投じられる理由!水没阻止とEez死守の現場

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沖ノ鳥島の保全になぜこれほど巨額の国費が投じられるのか。その核心的な動機は、「排他的経済水域(EEZ)」の維持という国家存亡レベルの国益に直結しています。

沖ノ鳥島が国連海洋法条約上の「島」として認められることによって設定されるEEZの面積は、約40万平方キロメートルに達します。これは日本全体の陸地面積(約38万平方キロメートル)を優に超える規模です。もしこの島が波の浸食や地球温暖化に伴う海面上昇によって満潮時に海面下へ完全に沈んでしまえば、国際法上は「低潮高地」あるいは単なる「暗礁」へと格下げされ、日本はこの広大な海域における漁業権や天然資源に対する排他的な管轄権を一瞬にして喪失します。

周辺海域はカツオやマグロなどの豊かな回遊魚の好漁場であるだけでなく、海底には将来のハイテク産業を支えるレアアース泥やコバルトリッチクラスト、メタンハイドレートといった次世代の海洋資源が眠っていることが近年の探査で判明しています。さらに安全保障の観点からも、この海域は小笠原諸島とグアムを結ぶ要衝であり、日本のシーレーン防衛における死活的なチョークポイントとなっています。莫大な投資は、単なる孤島の延命ではなく、日本の主権と経済安全保障を担保するための不可欠な防衛線といえます。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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