なぜ猿のお尻は真っ赤なのか?皮膚と進化に隠された驚きの真実
なぜ猿のお尻は真っ赤なのか?皮膚と進化に隠された驚きの真実について分かりやすく解説いたします。最新の情報をお届けします。
すべてのサルが同じようにお尻を赤くしているわけではありません。南米に生息する新世界ザル(リスザルやクモザルなど)や夜行性の原猿類には、猿のお尻が赤くない種類が数多く存在します。昼行性で視覚情報を重んじるユーラシア・アフリカ大陸のサルを中心に、この特徴は先鋭化しました。
その頂点に立つのが、アフリカ熱帯雨林に生息するマンドリルです。オスのマンドリルのお尻は鮮やかな青と赤のコントラストを誇ります。この青色は色素ではなく、皮膚のコラーゲン繊維が特定の光を反射する「構造色」によるもので、血色の赤と合わさることでジャングルの木漏れ日の中でも圧倒的な存在感を放ちます。
一方、よりヒトに近いチンパンジーとお尻の違いを比較すると、チンパンジーのメスは発情期に色が赤くなるというよりも、お尻全体がピンク色に大きく風船のように膨らむ「性腫脹」を見せます。種ごとの社会構造や生息環境に合わせて、アピールの方法も多様に分化しています。