マッハ11の時速は何キロ?東京大阪2分の衝撃と極超音速の真実

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仮に人間がマッハ11で飛行する機体に搭乗した場合、人体にはいかなる負荷がかかるのか。結論から言えば、速度そのものが人体を破壊することはありません。等速直線運動を維持している限り、旅客機に乗っているのと同様に速度の体感は生じないからです。

致命的な問題となるのは、急激な「加速度(G)」と「熱環境」です。

マッハ11まで数分で到達しようと急加速を行えば、パイロットには強烈なプラスGがかかります。人間の耐G限界は耐Gスーツを着用した熟練訓練者でも9G前後とされており、これを超えるGが数秒間持続すると脳貧血を起こす「ブラックアウト」から意識喪失(G-LOC)に陥ります。さらにマッハ11で旋回を行えば、遠心力によって発生するGは瞬時に数十Gに達し、内臓破裂や骨折を引き起こして即死に至ります。

もう一つの極限要因が極超音速に伴う摩擦熱と耐熱技術です。マッハ11で大気圏内を飛行する際、機首や主翼前縁部の表面温度は2,000℃から3,000℃以上に達します。鉄(融点約1,538℃)やチタン合金(融点約1,660℃)でさえ一瞬で溶融・昇華する灼熱の世界です。

この環境に耐えるため、超高温耐火セラミックス(UHTC)や炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)、さらには機体内部に冷媒を循環させるアクティブ冷却技術が投入されています。機体の破壊を防ぎ、キャビン内の生命維持環境を確保する遮熱設計なくして、極超音速飛行の実現は不可能です。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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