新時代「伝串」はなぜ1本50円で中毒者続出?特許の秘密と評判の真相

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居酒屋チェーンにおいて、焼き鳥や串焼きの一般的な相場は1本150円〜200円前後。それに対し、新時代が打ち出す「伝串 1本50円(税込55円)」というプライシングは、飲食業界の常識を根底から覆しています。さらに、看板ドリンクである「サッポロ黒ラベル生ビール」が1杯190円(税込209円)という破格の設定も相まって、「千円札2枚で泥酔できる」とサラリーマンや若年層を熱狂させています。

この驚異的なビジネスモデルの仕掛け人が、運営元である株式会社ファッズの代表取締役・佐野直史氏です。かつてブラジルでプロサッカー選手として活躍した異色の経歴を持つ佐野氏は、創業以来「本物の食材を生活価格で提供する」という理念を貫いてきました。佐野氏がメディアの取材や自著で語る通り、この価格設定は決して安易な薄利多売ではなく、冷徹なまでのサプライチェーン改革と損益分岐点コントロールによって成立しています。

新時代では、多くの料理メニューを店内調理にこだわる一方で、伝串に関しては「品質保持とブレの排除のため、セントラルキッチンおよび提携工場で串打ちまでを一貫して行う体制」を確立しています。手作業で行うと膨大な人件費がかさむ串打ち工程を効率化し、独自の自社物流網によって中間マージンを極限までカット。店舗側の仕込み負荷を劇的に下げることで、現場のオペレーションコストを最小限に抑えています。

加えて重要なのが、客単価と回転率の設計です。伝串50円、生ビール190円というキラーコンテンツで圧倒的な集客力を生み出し、名物の「どる焼き」やスピードメニュー、サワー類などの周辺注文を自然に誘引。結果として、顧客満足度を極限まで高めながら、全体としての営業利益率を確保する精緻な「フード&ビバレッジ・ミクスチャー」が完成しているのです。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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