大人が片方だけの鼻血を繰り返す原因とは?危険な病気の兆候と受診目安

大人が片方だけの鼻血を繰り返す原因とは?危険な病気の兆候と受診目安についての真相を徹底解説します。

腫瘍性病変と並び、大人の命を脅かす鼻血の重大病態が動脈性鼻出血の危険性です。

キーゼルバッハ部位からの出血は毛細血管や静脈性であるため、正しく圧迫すれば大抵は止血可能です。しかし、中高年以降に多発する鼻の奥深く(後方鼻腔)からの出血は、蝶口蓋動脈などの太い動脈枝が破綻して生じます。このタイプの出血は、血管内の圧力が直接加わるため、血が噴き出すように溢れ出し、ティッシュをいくら詰めても血液が喉の奥へ滝のように流れ落ちていきます。

ここで決定的な増悪因子となるのが、高血圧による鼻血が止まらない理由です。慢性的な高血圧は血管壁の動脈硬化(柔軟性の消失と壁の脆弱化)を進行させます。脆くなった血管壁に高い血圧がかかり続けると、血管が破裂した際に自然な血管収縮による止血機序が働きません。結果として、血圧の自己コントロールができていない患者ほど、一度出血が始まると数時間にわたって止血できず、失血性ショックや貧血を引き起こす危険が高まります。

さらに近年、脳梗塞や心房細動、狭心症などの予防・治療目的で、抗血小板薬(アスピリンなど)や抗凝固薬(DOAC、ワーファリンなど)を日常的に内服している成人が増加しています。これらの「血液をサラサラにする薬」は血栓症を防ぐ一方で、鼻出血が起きた際には血液凝固を阻害するため、出血が極めて止まりにくくなります。内科的基礎疾患を抱える大人にとって、片側からの急激な大量出血は全身管理を要する緊急事態に直結します。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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