アップとルーズで伝える要約と筆者の考え|小4国語の段落構成を徹底解説
アップとルーズで伝える要約と筆者の考え|小4国語の段落構成を徹底解説の全貌を詳しく解説してご紹介します。
光村図書の単元目標において最重要視されているのが、説明文の段落構成を捉える力です。本教材は全8つの形式段落から成り立っており、論理的な説明文のお手本といえる「初め・中・終わり」の3部構成をとっています。
児童がつまずきやすい各段落の役割と、文章全体を貫く「問いと答え」の関係を構造化すると、下図のように極めて明快な骨組みが浮き彫りになります。
■ 「初め」(第1段落〜第2段落):話題の提示と「問い」の提示
第1段落では、サッカー中継の場面を引き合いに出し、選手が大きく映し出されたり、グラウンド全体が広く映し出されたりする日常的なテレビの映像体験を紹介します。
続く第2段落で、文章全体の軸となる「アップとルーズには、それぞれどのようなとくちょうがあるのだろうか」という決定的な「問い」が投げかけられます。この一文を見つけ出す設問は、定期テストにおける最頻出ポイントです。
■ 「中」(第3段落〜第6段落):事例の対比と特徴の深掘り
ここでは「問い」を解き明かすため、アップとルーズの特徴が2段落ずつペアになって詳細に説明されます。接続詞や指示語の使い方が非常に整然としています。
・第3段落:アップの長所(選手の表情やボールの細かい動きがはっきり伝わる)
・第4段落:アップの短所(選手がどこにいるか、周りの選手がどう動いているかなど、全体の状況が伝わらない)
・第5段落:「これに対して」という接続語で場面を転換し、ルーズの長所(選手全員の位置関係や全体の動き、広がりがよく伝わる)
・第6段落:ルーズの短所(選手の詳しい表情や、ボールの細かな動きは伝わらない)
■ 「終わり」(第7段落〜第8段落):「問いへの答え」と「筆者の考え」
第7段落で、第2段落の問いに対する「答え」が提示されます。すなわち、「送り手はそれぞれの特徴を生かし、伝えたい目的に合わせてアップとルーズを使い分けたり、組み合わせたりしている」という事実です。
そして第8段落において、筆者の考えが一般化されます。「私たちは、それぞれの特徴を理解した上で、目的に応じて選んだり、相手が何を伝えようとしているのかを考えながら見たりすることが大切だ」と結ばれます。