コーヒー何杯で致死量?カフェイン急性中毒の危険ラインと安全基準
コーヒー何杯で致死量?カフェイン急性中毒の危険ラインと安全基準の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
「すべてのものは毒であり、毒でないものはない。用量こそが毒を作る」。16世紀の医師パラケルススが遺した言葉は、現代の毒性学においても変わらぬ真理として受け継がれている。カフェインも例外ではない。
医学的知見に基づくと、成人のカフェイン致死量は一般に5,000mg(5g)から10,000mg(10g)程度とされる。体重1kgあたり約150mgから200mgの血中濃度に達した段階で心不全や重度の不整脈を引き起こし、死に至る計算だ。
これをコーヒーに換算するとどうなるか。ドリップコーヒー1杯(約150ml)に含まれるカフェインは約90mg。計算上、わずか数時間の間に約50杯から70杯以上を飲み干すことで致死量に達する。一見すると日常では到達不可能な数値に見える。だが、問題は「短時間での大量摂取」にある。水分の排泄速度を上回るペースでカフェインが体内に蓄積した場合、血中濃度は一気に跳ね上がる。