心電図の貼り方完全攻略!12誘導の位置と色の覚え方をプロが解説
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ネット上の情報や独学の知識でありがちな誤解が、「多少位置がズレても心拍数やリズムが分かれば問題ない」という軽視です。しかし、電極の貼り間違いは致命的な誤診を招きます。
【貼り間違いによる具体的波形異常】
1. 左右の手電極(赤と黄)の逆転:
Ⅰ誘導の波形(P波・QRS波・T波)がすべて下向きの「完全陰性」になります。またaVR誘導の波形が上向きになり、ミラーイメージが生じます。これを知らないと右胸心や重篤な心房調律異常と誤認されます。
2. 胸部誘導(V1〜V3)が高すぎる位置(第2・第3肋間)にある場合:
右脚ブロック様パターンや、Brugada(ブルガダ)型心電図に類似したST上昇が出現することがあります。健康な患者が偽陽性となり、不要な精密検査やカテーテル検査に回されるリスクが生じます。
3. 胸部誘導(V4〜V6)が低すぎる位置にある場合:
R波の増高不良(Poor R wave progression)を呈し、前壁中隔の陳旧性心筋梗塞と誤認される典型的なアーチファクトが発生します。
また、病棟で頻用される「モニター心電図(3点誘導法)」との混同も後を絶ちません。モニター心電図では通常「赤(右鎖骨下)・黄(左鎖骨下)・緑(左側腹部)」という配置をとります。標準12誘導の肢誘導(四肢末梢)と色の役割が異なるため、コードの取り違えには細心の注意が必要です。