犬にチョコレートはなぜ危険?少量で命取りになる致死量と緊急対処法
犬にチョコレートはなぜ危険?少量で命取りになる致死量と緊急対処法に関する疑問を分かりやすくまとめました。最新データをご覧ください。
臨床獣医学におけるテオブロミンの毒性発現ラインは、犬の体重1kgあたりの摂取ミリグラム数(mg/kg)によって段階的に定義されています。一般的に20mg/kgで嘔吐や下痢などの軽度消化器症状が出現し、40〜50mg/kgで頻脈や不整脈といった心血管系症状、60mg/kgを超えると痙攣発作や運動失調などの中枢神経障害が誘発されます。そして、犬のチョコレート致死量(半数致死量:LD50)は100〜200mg/kgと報告されています。
チョコレートの危険性は、重量そのものよりも「カカオ濃度の危険性」に依存します。製菓用ビターチョコや高カカオチョコ(カカオ70〜85%以上)は、ミルクチョコレートの4〜10倍以上のテオブロミンを含有しており、わずか数片の誤食であっても小型犬の命を奪うのに十分な毒素量となります。
トイ・プードルやチワワ、ポメラニアンといった成犬体重2〜3kg前後の超小型犬・小型犬の場合、体重別の危険摂取量に当てはめると、ミルクチョコレートなら約20〜30g(板チョコの半分程度)、カカオ高濃度タイプであればわずか4〜6g(個包装1個分)を口にしただけで中毒症状を発症する計算になります。大型犬であっても、高カカオチョコを箱ごと平らげれば容易に致死量へ届いてしまう事実に目を向ける必要があります。