紫の赤兎馬は何が違う?定価・評判と限定出荷の真相をプロが解説

紫の赤兎馬は何が違う?定価・評判と限定出荷の真相をプロが解説について分かりやすく解説いたします。詳細な分析をご確認ください。

芋焼酎の世界において「赤兎馬」の名は、淡麗でありながら力強い旨味を持つハイモダン焼酎の代名詞として定着しています。その赤兎馬ファミリーの中で、2000年代後半のデビュー以来、発売のたびに酒販店の店頭から瞬く間に姿を消す現象を巻き起こしてきたのが「紫の赤兎馬」です。

仕掛け人である濱田酒造(薩州濵田屋)がこの焼酎に課した使命は、従来の「芋臭い焼酎」というステレオタイプを根底から打ち壊すことでした。最大の特徴は、その原料構成にあります。通常の本格芋焼酎で不動の主役を務める白薩摩芋の代表格「黄金千貫(こがねせんがん)」だけでなく、鹿児島県南部・南九州市頴娃(えい)地区でのみ集中的に栽培される極めて希少な紫芋「頴娃紫(えいむらさき)」を贅沢に使用している点です。

頴娃紫は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを豊富に含み、青果用や高級和菓子の餡としても珍重される高級品種です。収穫量が限られ、傷みやすく取り扱いが極めて難しいこの頴娃紫を、名水として名高い冠岳(かんむりだけ)の伏流水で仕込み、門外不出の比率でブレンド。さらに、春(3月〜4月頃)と秋(9月〜10月頃)の年2回のみの季節限定出荷という供給制限が加わることで、市場の希少価値とファンの購買欲を強く刺激し続けています。

蒸留酒としてのアルコール度数は25度。重厚一辺倒だった旧来の本格芋焼酎とは一線を画し、口に含んだ瞬間に鼻腔をくすぐるベリー系のアロマと、白麹仕込みならではのキレ味が共存する唯一無二のプロファイルが、焼酎ビギナーから目の肥えた愛飲家までを虜にしている最大の理由です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest