新生児が授乳で起きない危険性とは?助産師に聞く寝過ぎの理由と対処法
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なぜ新生児は、空腹であるにもかかわらず目を覚まさないのでしょうか。小児科医や助産師が指摘する主な要因には、新生児特有の生理現象が複雑に絡み合っています。
筆頭に挙げられるのが「新生児黄疸(おうだん)」の影響です。胎内環境から外の世界に適応する過程で、赤血球が分解されて生じるビリルビンという黄色い色素が血液中に増加します。生後3〜5日頃にピークを迎える生理的黄疸は多くの赤ちゃんに見られますが、ビリルビン値が高くなると強い眠気や全身の倦怠感(傾眠傾向)を引き起こします。身体が黄色味を帯びているとともに、いくら刺激しても起きない場合は、黄疸の影響でだるくて起きられない状態が疑われます。
次に、「飲む行為自体のエネルギー消費」があります。生後まもない赤ちゃんにとって、母乳やミルクを吸い上げる運動は大人でいう激しいスポーツに匹敵します。吸う力(吸啜力)がまだ未熟な赤ちゃんは、前回の授乳で全力を使い果たし、疲労困憊して深い眠りに落ちてしまいます。特に予定日より早く生まれた赤ちゃんや、出生体重が2,500g未満の低出生体重児は体力が乏しく、自力で起き上がるスタミナが不足しがちです。
さらに、室温や衣服による体温の籠もり(うつ熱)も深く関係します。体温調節中枢が未発達な新生児は、着せすぎや部屋の暖めすぎによって体温が上がると、活動性が極端に落ちて熟睡してしまう傾向が顕著です。