ガスの元栓の閉め方はどっち?直角・平行の正解と回らない時の対処法
ガスの元栓の閉め方はどっち?直角・平行の正解と回らない時の対処法についての真相をご紹介します。
ガス栓を長期間操作していなかった家庭で頻発するのが、「固くてビクともしない」「力を入れても回らない」というトラブルです。ネット上の相談窓口やSNSでも、この問題に関する切実な投稿が後を絶ちません。
大手知恵袋やコミュニティサイトにおけるガスの元栓が動かない時のネットの反応を調査すると、「力任せに回したら金具がゆがんだ」「市販の潤滑スプレー(KURE 5-56など)を吹きかけて回そうとした」といった極めて危険な書き込みが散見されます。しかし、ガス機器の専門家や保安担当者は、こうした自己判断の処置に対して強く警鐘を鳴らしています。
ガスの元栓が固くて回らない理由には、主に次のような構造的要因が関係しています。
第1に、ガス栓の内部には気密性を保つための「ガス栓専用シールグリス」が塗布されています。これが数年から十数年の間にホコリや油煙を吸着し、乾燥して固着してしまう経年劣化です。第2に、キッチンのコンロ周辺にある元栓の場合、調理中の油汚れや調味料が隙間に侵入し、固着を加速させているケースが挙げられます。
ここで絶対に避けるべきNG行動が、「市販の浸透潤滑剤の噴霧」と「ペンチやモンキーレンチなどの工具による無理な回転」です。市販の潤滑剤に含まれる溶剤は、ガス栓内部のゴムパッキン(Oリング)を急速に膨潤・劣化させ、後から深刻なガス漏れを引き起こす引き金になります。また、可燃性のガスを吹き込むこと自体が引火の危険を孕んでいます。工具で過度なトルクをかければ配管の接続部がねじれ、壁の内部で配管破断事故につながる恐れもあります。
手で適度な力を入れても動かない場合は、それ以上の無理な操作を直ちに中止し、契約しているガス会社へ連絡して点検・交換(経年劣化であれば無償対応となるケースが大半)を依頼するのが最も安全で確実な選択肢です。