小指の第一関節が痛い原因は?腫れ・骨の出っ張りの正体と受診目安

小指の第一関節が痛い原因は?腫れ・骨の出っ張りの正体と受診目安の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

外傷の覚えがないにもかかわらず小指の第一関節がジンジンと痛む場合、疑うべき病態はいくつか存在します。その筆頭がヘバーデン結節(変形性指関節症)です。日本整形外科学会および日本手外科学会の臨床指針によると、ヘバーデン結節は指の第一関節の関節軟骨が摩耗し、関節の隙間が狭くなることで骨同士が擦れ合い、骨棘(こつきょく)と呼ばれる骨のトゲが形成される疾患です。

なぜ親指や人差し指ではなく、まず「小指」から違和感が現れやすいのでしょうか。手のバイオメカニクス(生体力学)を検証すると、キーボードのタイピング(EnterキーやShiftキーの打鍵)、スマートフォンの底面を小指で支える保持姿勢、雑巾を絞る・包丁を握るといった動作において、小指の第一関節には側方からねじれるような強烈な外力が加わり続けています。この微小な外傷の蓄積に加え、加齢や遺伝的要因、さらには女性ホルモン(エストロゲン)の血中濃度低下が重なることで、局所の滑膜に急激な炎症が引き起こされます。

また、第一関節の背側に米粒から小豆大の透き通った水ぶくれのような膨らみが生じる粘液嚢腫(ミューカスシスト)を併発する事例も多発しています。これは関節包の隙間から関節液(滑液)が漏れ出し、ゼリー状に皮膚の下に溜まったものです。単なるタコやイボと勘違いして針で突いて潰してしまう人が後を絶ちませんが、化膿性関節炎を引き起こして関節が破壊される危険があるため、絶対にいじってはなりません。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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