心タンポナーデの緊急サイン「ベックの三徴」とは?機序と覚え方を徹底解説
心タンポナーデの緊急サイン「ベックの三徴」とは?機序と覚え方を徹底解説に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
急性心タンポナーデが疑われた際、第一選択となる画像検査が心エコー(心臓超音波検査)です。ベッドサイドで非侵襲的に実施できるPOCUS(Point-of-Care Ultrasound)として、FAST(外傷超音波検査)でも最重要項目に位置づけられています。
心エコーでは、心膜と心外膜の間にエコーフリースペース(無エコー領域)として心嚢液貯留が描出されます。さらに、重症例では以下のような特異的所見が確認されます。
・右室拡張期虚脱(RV diastolic collapse):心室の拡張期に右室壁が外圧に押されてへこむ所見。
・下大静脈(IVC)の拡大と呼吸性変動の消失:静脈圧上昇に伴ううっ滞の反映。
・スウィンギングハート(Swinging heart):大量の液体の中で心臓全体が揺れ動く現象。
ショック状態に陥っている場合、救命処置として緊急心膜穿刺(心嚢穿刺)が選択されます。超音波ガイド下で剣状突起下から心膜腔へと針を進め、貯留液を数ミリリットルから数十ミリリットル吸引するだけで、心室の拡張制限が劇的に解除され、血圧の急上昇とバイタルサインの改善が得られます。