有機石灰とは?苦土石灰との違いやまいてすぐ植えられる理由を徹底解説

有機石灰とは?苦土石灰との違いやまいてすぐ植えられる理由を徹底解説の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。

土壌酸度の矯正に使われる代表的な石灰資材には、有機石灰のほかに「苦土石灰」と「消石灰」があります。それぞれの成分、反応性、適した散布時期を比較した客観データを下表にまとめました。

項目有機石灰(カキ殻・卵殻)苦土石灰(ドロマイト系)消石灰(水酸化カルシウム)主成分・アルカリ分炭酸カルシウム
アルカリ分:35〜45%炭酸カルシウム+苦土(Mg)
アルカリ分:53〜55%水酸化カルシウム
アルカリ分:65〜75%効き目の早さ(反応性)緩効性(極めてゆっくり持続)中庸(数日から1週間で反応)速効性(極めて強力・発熱あり)定植までの待機期間0日(まいてすぐ植え付け可能)約1〜2週間最低2〜3週間土壌微生物への影響微生物を活性化・保護一時的に減少するが回復強アルカリで一時的に殺菌マグネシウム補給微量のみ(期待できない)豊富(苦土成分10〜15%)含まない編集部の推奨シーン家庭菜園全般、植え付け急ぎ時計画的な作付け、葉緑素強化広大な圃場、強酸性の劇的改善

有機石灰と苦土石灰の違いにおいて最も注意すべき要素は「マグネシウム(苦土)の有無」です。苦土石灰は植物の葉緑素を構成するマグネシウムを含有しており、光合成能力を底上げする効果があります。一方、有機石灰はマグネシウムをほとんど含まないため、トマトやナスなどのナス科作物を連作して葉が黄色く変色(マグネシウム欠乏症)している圃場では、別途マグネシウム肥料の追肥を検討しなければなりません。

また、消石灰と有機石灰の比較を行うと、消石灰はアルカリ分が70%前後と非常に高く、コストも安価ですが、扱いを誤ると皮膚の炎症や土壌硬化を招くリスクを伴います。これら3者の特性を把握し、作業スケジュールや土壌の状態に応じて石灰肥料の正しい使い分けを行う姿勢が求められます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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