温泉浴衣の着方決定版!右前左前の真相と失敗防ぐ帯結びマナー
温泉浴衣の着方決定版!右前左前の真相と失敗防ぐ帯結びマナーの総合ガイドをご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
温泉旅館の浴衣は、S・M・Lなどの大まかなサイズ展開しかなく、自分の身長にぴったり合わないことが珍しくありません。「丈が長すぎて裾を踏んでしまう」「歩いているうちに帯が緩んで前がはだける」というトラブルを防ぐため、プロが実践する着付け手順を順を追って解説します。
ステップ1:羽織る前の準備と硫黄泉への配慮
山梨の名湯として知られる竜王ラドン温泉 湯〜とぴあが発信した解説情報や、最新の温泉旅ガイドの指針によると、「帯はあらかじめ浴衣の上に重ねて広げておくこと」がスムーズな湯上がり着付けの隠れたポイントです。湿った手で帯を探してまごついている間に、浴衣の裾が乱れてしまうからです。
また、草津温泉や万座温泉などのpH2〜3前後の強酸性硫黄泉に浸かった後は、皮膚から立ち上る硫黄成分が浴衣の繊維に強く吸着します。湯上がり直後に強く擦り合わせるように着ると匂いが染み付きやすいため、肌の水分をしっかり拭き取ってから軽く羽織り、帰室後はハンガーにかけて風を通すのが浴衣を傷めないマナーです。
ステップ2:丈が長すぎる場合の「おはしょり」の作り方
通常の着物とは異なり、旅館の浴衣は対丈(ついたけ:おはしょりを作らずそのまま着る丈)を前提に作られています。しかし、丈が余って床についてしまう場合は、そのまま歩くと裾を踏んで転倒する危険があります。
- まず右前(右が下、左が上)の順で身頃を合わせ、裾のラインを「くるぶしの上」まで引き上げます。
- ウエスト部分で余った身頃の生地を、帯で隠れる位置で二つ折りに持ち上げます(これが「おはしょり」になります)。
- 持ち上げた折り目の上から帯を巻くことで、余った生地がしっかりと固定され、歩いても裾が落ちてこなくなります。
ステップ3:男女別の帯の結び方詳細
帯を巻く際は、一気にきつく締めるのではなく、「1周目を巻いた段階で一度キュッと締め、2周目を重ねてから結ぶ」のが緩まない秘訣です。
【女性におすすめ:崩れにくい「リボン結び(蝶結び)」】
ウエストのくびれ付近で2周巻き、左右の長さを揃えてひと結びします。その後、一般的な靴紐と同じように蝶結びを作ります。結び目が正面にあると食事の際に邪魔になるため、時計回り(右回り)に少し回して、右斜め前の位置へ移動させるのが旅館での洗練された着こなしです。左回りに回すと衿元が緩んでしまうため、必ず右回りに回してください。
【男性におすすめ:粋で解けない「貝の口」または「駒結び」】
男性は腰骨のやや下、お腹を軽く引っ込めた状態で低めに巻きます。端を片方短めにとり、もう片方を2周巻いてから固結び(駒結び)にするだけでも十分ですが、端を折り返して結び目の中に通す「貝の口」を作ると、背中側が平らになり、座椅子にもたれかかっても結び目が背中に当たらず快適に過ごせます。