三つ子の魂百まで」は嘘?脳科学で判明した性格が変わる決定的な理由

三つ子の魂百まで」は嘘?脳科学で判明した性格が変わる決定的な理由について知っておくべき 事実を分かりやすい構成で解説いたします。

では、人間の「性格」そのものは何によって決定されるのでしょうか。現代の行動遺伝学およびパーソナリティ心理学では、性格の成り立ちを「気質(Temperament)」と「人格・社会的性格(Character)」の2層構造で捉えます。

一卵性双生児と二卵性双生児を数百組規模で長年追跡した双生児研究のメタアナリシスによると、人間の性格特性(心理学で主流の「ビッグファイブ理論」における外向性、誠実性、開放性、協調性、神経症傾向の5因子)は、遺伝要因がおよそ40〜50%、環境要因がおよそ50〜60%の割合で影響を及ぼしていることが判明しています。

生まれつき刺激に対して敏感であったり、好奇心が旺盛であったりする「気質」の部分は、ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質受容体の遺伝的傾向に大きく左右されます。これが「三つ子の魂」として表出する生来の個性です。一方で、その気質を土台にしながら、家庭環境、友人関係、学歴、職場環境、人生の挫折や成功体験といった「後天的な非共有環境」が相互に作用し、大人の性格が彫り出されていきます。

つまり、3歳の時点で観察されるものは「一生変わらない完成された人格」ではなく、「将来の性格のベースキャンプとなる生得的気質」に過ぎないというのが、最新科学の導き出した結論です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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