肺コンプライアンスとは?低下原因や計算式・人工呼吸管理の全貌を解説
肺コンプライアンスとは?低下原因や計算式・人工呼吸管理の全貌を解説について詳しく解説いたします。詳細な分析をチェックしてください。
臨床現場、特に人工呼吸器の画面上で確認できるコンプライアンスには、「静的」と「動的」の2種類が存在します。両者の本質的な違いは、「空気の流れ(気流)があるかないか」にあります。
呼吸器管理において真の肺の硬さを評価したい場合、気道抵抗の影響を排除した静的肺コンプライアンス(Cstat)を指標にします。それぞれの計算式は以下の通りです。
【静的肺コンプライアンス(Cstat)の計算式】
Cstat = 1回換気量(VT) ÷ (プラトー圧[Pplat] - PEEP)
※吸気終末に気流を一時停止(吸気ホールド)させた静止状態で測定するため、純粋に肺胞と胸郭の硬さだけを反映します。
【動的肺コンプライアンス(Cdyn)の計算式】
Cdyn = 1回換気量(VT) ÷ (最高気道内圧[PIP] - PEEP)
※空気が流れている最中に測定されるため、肺胞の硬さだけでなく、空気の通り道である気管や気管支の「気道抵抗」が加味された数値になります。
動的コンプライアンスだけが低下している場合は気道側のトラブルが疑われ、静的・動的の双方が低下している場合は肺実質そのものが硬くなっていると即座に推測できます。