地震予知は当たったのか?最新検証データと話題の予測情報の真相

地震予知は当たったのか?最新検証データと話題の予測情報の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

オカルトとは一線を画し、GNSS(測位衛星システム)データという科学的アプローチを掲げて話題を呼んできたのが、東京大学名誉教授の村井俊治氏による「MEGA地震予測」などの民間予測サービスだ。国土地理院が設置した電子基準点の微小な動き(地殻変動)を捉え、異常値を感知することで地震の前兆を捕らえると主張している。

しかし、こうした独自の手法に対して、日本地震学会や東京大学地震研究所をはじめとするアカデミズムの視線はきわめて冷ややかだ。主流派の研究者らは、測量データに含まれる大気や電離層の乱れによる「観測ノイズ」を異常変動と誤認している可能性を指摘する。

過去に発表された予測と実際の地震発生履歴を突き合わせた独立した検証研究でも、ランダムに時期と場所を選んだ場合と比べて統計的に有意な差が見られないことが示されている。民間ビジネスとして展開されるデータ予測は、一見すると先進的な科学に見えるものの、学会レベルでの厳しい査読を耐え抜いた標準的理論とは言い難いのが実情だ。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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