焼死体の身元特定はなぜ可能?Dna鑑定・歯型照合と科学捜査の全貌
焼死体の身元特定はなぜ可能?Dna鑑定・歯型照合と科学捜査の全貌について押さえておきたい 事実を厳選して解説いたします。
遺体の解剖と並行して、現場では鑑識課や消防の火災調査員による徹底的な現場検証が実施されます。現場に残された僅かな痕跡が、事案の真相を物語る重要なピースとなります。
鑑識員は、火元となった場所の特定とともに、ガソリンや灯油といった可燃性液体の燃焼促進剤(アクセララント)の残留成分がないかをガスクロマトグラフ質量分析計などで検出します。油分が検出されたり、不自然な密閉・施錠状態が見つかったりすれば、放火殺人や偽装工作の疑いが一気に強まります。
また、熱で炭化した瓦礫の中から、熱に強い金属製の遺留品(腕時計、鍵、結婚指輪、スマートフォンの内部基盤など)を発見・回収する作業も地道に進められます。これらの遺留品から得られたシリアル番号や刻印情報が、捜査の経緯において身元特定と容疑者特定の決定的な足がかりとなります。