実在する不思議な生命体の正体!深海と極限生物が明かす進化の謎
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「脳や神経系を持たない生物に知的な判断ができるはずがない」という長年の生物学的常識を完全に破壊したのが、粘菌・変形菌の不思議な知能です。アメーバ状の単細胞生物であるモジホコリ(Physarum polycephalum)は、餌を求めて原形質を流動させながら管状のネットワークを形成しますが、その移動パターンは極めて高度な情報処理能力を示します。
著名な実験として知られるのが、関東地方の主要都市の位置に餌を配置した迷路実験です。モジホコリはわずか26時間のうちに、首都圏の鉄道網(JR路線図)と驚くほど酷似した、輸送効率と断線時の迂回路を兼ね備えた最適経路を作り上げました。神経回路やシナプスを持たない単細胞生物が、細胞質内の物理的な流動振動の相互干渉を利用して「計算」を行っている実態は、次世代の分散型アルゴリズムやバイオコンピューティングの分野でも熱い注目を集めています。
中枢神経に依存しないこの生存様式は、一部が捕食されたり環境が急変したりしても個体全体が壊滅しない強靭な冗長性を備えており、知性とは何かという根本的な定義すら揺るがしています。