Vp管とVu管の違いをプロが解剖!肉厚・耐圧性と漏水を防ぐ選定基準

今注目を集めている Vp管とVu管の違いをプロが解剖!肉厚・耐圧性と漏水を防ぐ選定基準について、詳しいまとめを整理して公開しています。

配管事故を未然に防ぐためには、管本体だけでなく接続部材である継手の仕組みを正しく把握しなければなりません。配管用継手には、主に給水加圧用の「TS継手」と、排水無圧用の「DV継手」が存在します。この2つの間には、TS継手とDV継手の互換性に関する重大な制約があります。

TS継手(テーパースリーブ)は、受口(パイプを差し込む側)の内面にわずかなテーパー(傾斜)が設けられています。管を力強く押し込み、接着剤の溶解作用とクサビ効果によって強力に密着させ、1.0MPaの耐圧性能を確保する構造です。したがって、TS継手はVP管やHIVP管と組み合わせるのが鉄則です。

一方、DV継手は排水専用であり、受口が浅く設計されています。継手の内部にはパイプの肉厚と同じ段差(Z寸法)が設けられており、パイプを差し込んだ際に管の内壁と継手の内壁が完全にフラットになるよう精密設計されています。汚物や固形物が引っかかるのを防ぐための工夫です。

ここで極めて危険なのが、「外径が同一だから物理的には差し込めてしまう」という点です。以下のVP管VU管接続方法と注意点を徹底してください。

  • VU管にTS継手を流用する過誤:受口のクサビ構造による強い締め付け力に薄いVU管が耐えられず、差し込み時に管端が座屈・白化してクラックが入る危険があります。
  • VP管にDV継手を流用する過誤:DV継手は耐圧設計ではないため、水圧がかかると継手本体が破裂するか、浅い受口からパイプがすっぽ抜けます。
  • 接着剤の選定ミス:VP管・TS継手には高粘度で溶着強度の高い「VP用接着剤(青缶・白缶)」を用い、VU管・排水継手には浸透性の高い「低粘度速乾接着剤」を使い分ける必要があります。

どうしても排水系統の改修等でVP管とVU管を接続する必要がある現場では、両者の内径差を吸収する専用の「段差なし変換ブッシング」や「異種管接続用ゴムジョイント」を使用し、管路の底部に段差が生じないよう水平インバートを維持するのがプロの施工ルールです。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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