人前で声が震える原因と治し方|緊張の裏に潜む病気と即効ストップ術
人前で声が震える原因と治し方|緊張の裏に潜む病気と即効ストップ術の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報が満載です。
声の震えが慢性化している場合、疑うべき代表的な疾患が2つあります。それが痙攣性発声障害(けいれんせいはっせいしょうがい、SD)と本態性振戦(ほんたいせいしんせん)です。これらは意思の力やリラクゼーションだけでコントロールすることは極めて困難です。
まず痙攣性発声障害は、声を出すときに声帯の筋肉が不随意に痙攣を起こし、喉が締め付けられるように声が途切れたり詰まったりする疾患です。特に20代から40代の女性に好発し、人口10万人あたりおよそ3〜4人と推計される難病指定疾患の一種です。「おはようございます」などの母音の出だしで強く詰まる特徴があり、囁き声や笑い声、歌唱時では正常に声が出るという特異な性質を持ちます。
一方、本態性振戦による声の震えは、神経の伝達異常によって声帯や喉頭蓋がリズミカルに震える(1秒間に約4〜8回)疾患です。40歳以上の約4%、65歳以上では10%近くに見られ、声だけでなく手や首の震えを伴うことも珍しくありません。また、過労やストレスによる自律神経失調症でも声の震えが引き起こされ、喉の異物感(咽喉頭異常感症・ヒステリー球)を併発する傾向が見られます。
こうした症状に直面した際、読者が最も迷うのが「声が震える病気は何科を受診すべきか」という点です。選択肢としては、声帯の動きをファイバースコープで精密検査できる「耳鼻咽喉科(特に音声外来・音声医学の専門医)」が第一選択となります。振戦が疑われる場合は「神経内科」、強い対人恐怖や予期不安が根底にある場合は「心療内科・精神科」が適切な治療の窓口となります。