柏餅の葉っぱは食べる派?剥がす派?職人が明かす驚きの作法と真相
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日本全国を見渡すと、柏餅に使われている植物が一種類ではないことに気付かされる。この地域差こそ、日本伝統食・食文化の奥深さを象徴するポイントだ。
関東を中心とした東日本では、カシワ(ブナ科植物)の大きな葉が主流だ。波打つような独特のフチとしっかりとした厚みがあり、乾いた質感を持つ。一方、自生するカシワが少なかった西日本では、古くからサルトリイバラ(サルトリイバラ科)の葉が代用されてきた。関西や九州地方では、丸くてツヤのあるこの葉で挟んだ餅を「柏餅」あるいは「しばもち」「かからだんご」と呼んで親しんでいる。
植物学的な観点から見ても、カシワもサルトリイバラもセルロースやリグニンといった不溶性食物繊維が極めて強固に発達している。人間の消化酵素では分解しにくいため、桜葉のように柔らかく加工することが難しい。これが「食べられないわけではないが、食べる構造になっていない」最大の物理的理由だ。