米津玄師の音域を完全解剖!名曲の最高音・最低音と歌唱技術の全貌
米津玄師の音域を完全解剖!名曲の最高音・最低音と歌唱技術の全貌を徹底追究! 知っておきたい 重要ポイントを分かりやすく展開します。
リスナーの間で常に議論の的となるのが、「米津玄師の音域は一体どこまで広いのか」という疑問です。彼の楽曲を周波数解析および鍵盤対照で精緻に測定すると、最低音は『死神』や『がらくた』の低音コーラス部などで計測されるlowF(F1〜F2付近)から、最高音は『KICK BACK』の激情的なシャウト部で放たれるhihiA(A5)にまで達します。男性ポップスシンガーとしては驚異的な3オクターブ強という広大な空間を、1曲の中で縦横無尽に駆け抜けているのが実態です。
社会現象を巻き起こした『Lemon』は、物静かな哀愁を帯びたLemonの音域設計がなされています。最低音はAメロ「夢ならばどれほどよかったでしょう」の歌い出しなどで登場するmid1B(B2)。対してサビの感情が高揚する箇所「胸に残り離れない」の跳躍部では、地声混じりの力強い最高音mid2F#(F#4)、さらにファルセット(裏声)ではhiA(A4)まで駆け上がります。低音の安定感と高音の切なさを対比させることで、楽曲の喪失感を劇的に際立たせる構造です。
対照的に、アニメ『チェンソーマン』のオープニングを飾った『KICK BACK』は、彼のボーカル表現の極限を提示した楽曲といえます。KICK BACKの音域は、Aメロの唸るような低音mid1A(A2)からスタートしながら、狂乱のサビや転調部では地声最高音hiB(B4)〜hiC(C5)を連発。さらに間奏やアウトロの絶叫スクリームでは裏声最高音hiE(E5)〜hihiA(A5)を叩き出します。重厚なベースラインを這う低音から天井を突き破る高音までを一息にコントロールする設計は、現代J-POPでも最難関の部類に入ります。
TBS系ドラマ『MIU404』主題歌の『感電』においても、ブラスセクションのファンキーなビートに乗せながら、感電の最高音は裏声を含めてhiC#(C#5)に到達。「お前がどうなったって知るもんか」というフレーズでの目まぐるしい跳躍は、単に音域が広いだけでなく、瞬時に声区を切り替える俊敏性が求められます。