損益計算書の読み方をプロが解説!5つの利益と赤字の正体を見抜くコツ
損益計算書の読み方をプロが解説!5つの利益と赤字の正体を見抜くコツにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。
損益計算書を分析する際、単一年度の数字を眺めるだけでは不十分です。「売上に対して各利益が何%残っているか」という収益性分析指標を活用することで、同業他社との比較や過去からの推移を浮き彫りにできます。
① 経営分析で必ず使う3大利益率指標
・売上高総利益率(売上総利益 ÷ 売上高 × 100):商品の付加価値の高さを示す。製造業やハイテク産業、高級ブランドで高水準になる。
・売上高営業利益率(営業利益 ÷ 売上高 × 100):本業の稼ぐ効率性を示す。一般的に5%以上で優良、10%を超えると極めて高い競争力を持つと判断される。
・売上高経常利益率(経常利益 ÷ 売上高 × 100):財務活動を含めた総合的な収益力を示す。借入依存度が高い企業ほどこの比率が低下する。
② どの段階で赤字になったか?赤字原因の見抜き方
「赤字転落」というニュースを目にしたとき、どの段階でマイナスに沈んでいるかを確認すれば、その企業の危機の深さが分かります。
・当期純損失(最終赤字)だが営業利益・経常利益は黒字:不採算事業からの撤退に伴う減損損失など、一時的な膿(うみ)を出し切ったケースが多く、本業の競争力は維持されているため回復は早いと判断できます。
・経常利益から赤字:本業はわずかにプラスでも、過大な借入金による利息負担が重荷になっている状態です。財務リストラが急務となります。
・営業利益から赤字(本業赤字):商品自体の魅力低下や販管費の肥大化など、ビジネスモデルそのものが破綻し始めている極めて危険な兆候です。抜本的な構造改革が求められます。