【歯科医が解説】フロスと歯磨きはどっちが先?効果が激変する正しい順番

【歯科医が解説】フロスと歯磨きはどっちが先?効果が激変する正しい順番に関する疑問を分かりやすくまとめました。詳細な解説をご覧ください。

フロスや歯間ブラシの活用に関して、ネット上には誤った認識や自己流のケアによるトラブル情報も散見されます。正しい知識を持たずにケアを続けると、かえって歯ぐきを痛める原因になりかねません。

デンタルフロスの正しい使い方における代表的な誤解が「力を入れてノコギリのようにゴシゴシ擦る」という動作です。フロスは力任せに歯間へ押し込むと、歯肉を傷つける「フロストラウマ」を引き起こし、歯茎下がりや出血の原因になります。フロスを挿入する際は、横に細かく動かしながらゆっくりと入れ、歯の側面に「Cの字」を描くように沿わせて上下に滑らせるのが基本です。

また、糸ようじを使うタイミングや歯間ブラシの使い分けについての混同も目立ちます。歯と歯の隙間が狭い若年層や前歯部には糸状のフロスが適していますが、加齢や歯周病によって歯ぐきが退縮し隙間が広がっている部位には、歯間ブラシの適切なサイズ選択が不可欠です。サイズが合わない太い歯間ブラシを無理に通すと、歯間乳頭(歯と歯の間の三角形の歯ぐき)を破壊してしまうため、自己判断での過度な押し込みは避ける必要があります。

さらに「フロス毎日やらないとどうなるのか?」という疑問に対しては、プラークの石灰化スピードが警鐘を鳴らしています。歯間に残ったプラークは、唾液中のカルシウムやリンを取り込み、わずか48時間(約2日)で歯石へと変化します。一度歯石になってしまうと、自宅のフロスや歯ブラシでは一切除去できず、歯科医院でのスケーリング(専用器具による除去)が必要になるため、日々のリセットが欠かせません。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest