『また・ぶたのたね』結末の真相と対象年齢!佐々木マキ絵本が愛される理由
今注目を集めている 『また・ぶたのたね』結末の真相と対象年齢!佐々木マキ絵本が愛される理由について、主要な情報を分かりやすく掲載しています。
本作の主人公は、ぶたより足が遅いという致命的な弱点を持つおおかみです。どうしてもぶたを捕まえて「まるやき」にして食べたいおおかみは、奇妙な発明家であるきつね博士のもとを訪ねます。そこで授けられたのが、土に埋めて水をやると木が生え、枝にたくさんのぶたが実をつけるという摩訶不思議な「ぶたのたね」と、成長を急激に早める「はやくなるクスリ」でした。
おおかみは言われた通りに種をまき、薬を与えます。すると、あっという間に巨大な木へと急成長し、枝先には丸々と太ったピンク色のぶたたちが鈴なりに実をつけます。「わあ、すごい。ぶたの実だあ!」と大歓喜するおおかみ。いよいよ待ちに待ったごちそうにありつけると、よだれを垂らしながら木に登り、収穫しようと手を伸ばしたまさにその瞬間、物語は激変します。
ここからが『また・ぶたのたね』の結末の核心(ネタバレ)です。前作を読んだ読者なら「あの巨大なゾウがまた来るのでは?」と身構えるところですが、今作でもやはり、地響きとともに巨大なゾウのマラソン軍団がドタドタとやってきます。驚いたぶたの実たちは木から一斉にポロポロと落ちてパニックになり、ゾウたちの背中に飛び乗ってそのまま遠くへと走り去ってしまいます。
取り残されたおおかみは、木の上から呆然とその光景を見送るしかありません。結局、今回もぶたを一匹も口にすることができず、腹ペコのまま物語は幕を閉じます。残酷な弱肉強食の世界を一切感じさせず、おおかみの「また失敗した!」というトホホな表情と、飄々と逃げていくぶたたちのユーモラスな対比が、読者に極上のカタルシスと笑いを提供してくれます。