血液や心臓に蓄積する見えない微粒子、最新研究が暴く健康危機

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粒径5ミリメートル以下をマイクロプラスチックと呼ぶのに対し、1マイクロメートル未満の微小粒子はナノプラスチックと定義される。この極小サイズこそが、生体防御の最終防衛線を突破する脅威の元凶だ。

ナノプラスチックはサイズがウイルスやタンパク質と同等であるため、細胞膜をエンドサイトーシスなどの経路で透過する。血液脳関門(BBB)や胎盤関門を通過し、中枢神経系や胎児の循環器へ侵入することが細胞実験および動物実験で確認された。環境毒性学の視点からも、粒子が小さくなるほど比表面積が爆発的に増大し、周囲の生体分子と激しい相互作用を起こす点が警戒されている。

細胞内に取り込まれたナノ粒子はミトコンドリアの膜電位を乱し、活性酸素種(ROS)を過剰に産生させる。これによって酸化ストレスが急上昇し、DNAの鎖切断やアポトーシス(細胞死)が誘導される。見えない微粒子が細胞の代謝エンジンを直接攻撃しているのだ。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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