毎日新聞の夕刊廃止はなぜ加速?対象地域と購読料・真相を徹底検証
毎日新聞の夕刊廃止はなぜ加速?対象地域と購読料・真相を徹底検証について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。
毎日新聞が夕刊休刊を相次いで決断している最大の引き金は、「コスト高騰」「配達網の維持困難」「生活様式の激変」という三重苦です。かつて夕刊は、日中の速報や株式市況、文化・芸能の読み物を届ける花形メディアでしたが、スマートフォンの普及によって速報機能は完全にウェブへ移行しました。
さらに出版・新聞界を直撃したのが、新聞用紙代の大幅な値上げと印刷工場のエネルギーコスト増です。日本新聞協会の公表データおよび製紙大手の価格改定を見ても、輸入古紙や木材チップの価格、重油代の上昇により、新聞用紙の調達コストは過去数年で記録的な高水準を記録しました。発行部数が減る中で夕刊の印刷・配送を1日2回維持することは、新聞社にとって巨額の固定費負担となっています。
決定打となったのは、新聞販売店における配達員の深刻な人手不足です。物流業界全体を揺るがした輸送・労働規制の強化に伴い、深夜から未明にかけての朝刊配達員だけでなく、日中に稼働する夕刊配達員の確保が限界に達しました。「配りたくても配る担い手がいない」というラストワンマイルの崩壊が、経営陣に夕刊休刊の決断を迫った直接的な引き金となっています。