躁うつ病と気分の波の決定的な違い|初期症状と最新の治療法を徹底解説

躁うつ病と気分の波の決定的な違い|初期症状と最新の治療法を徹底解説の総合ガイドを解説します。役立つ情報がチェックできます。

臨床現場において最も深刻な課題とされているのが、躁うつ病とうつ病の違いの判別です。当事者が精神科や心療内科を受診する動機の多くは「うつ状態で苦しいとき」であるため、過去の軽躁エピソードが見逃され、通常のうつ病(大うつ病性障害)と誤診されてしまうケースが後を絶ちません。うつ病の治療薬である抗うつ薬(SSRIなど)を躁うつ病の患者に単独投与すると、躁状態を誘発したり気分の波を急激に加速させる「躁転」や「ラピッドサイクリング」を引き起こすリスクがあります。

精神疾患の国際的な診断基準(DSM-5-TR)における双極性障害の診断基準では、激しい躁状態を伴う「双極I型」と、本人も気づきにくい軽躁状態とうつ状態を繰り返す「双極II型」に明確に分類されています。

項目うつ病(単極性)双極II型障害双極I型障害気分の状態気分の落ち込みのみが存在軽躁状態 + 深いうつ状態激しい躁状態 + うつ状態躁状態の程度なし社会生活は破綻しないが普段と明らかに違う(4日以上)幻覚・妄想、散財、入院を要する社会的破綻(1週間以上)薬物療法の基本抗うつ薬が中心気分安定薬 + 非定型抗精神病薬気分安定薬(リチウム等)が必須見落としのリスク低(典型症状のため)極めて高い(単なる好調と誤認されやすい)中(症状が顕著なため早期に判明しやすい)

双極I型と双極II型の違いを正しく把握することは、将来的な社会機能の低下を防ぐ上で決定的な意味を持ちます。特に双極II型は、うつ状態の期間が全病期の半分以上を占めることも多く、苦痛の強さから自傷行為や希死念慮のリスクが非常に高いことが医学的データでも証明されています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest