月が白飛びする理由と綺麗な撮り方|スマホ&一眼でクレーターを写す極意

月が白飛びする理由と綺麗な撮り方|スマホ&一眼でクレーターを写す極意の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

月を綺麗に撮影するための第一歩は、なぜカメラ任せのオート撮影で失敗するのかという物理的メカニズムを理解することです。

夜空をバックにした月をオートモードで写すと、カメラの露出計(評価測光)は画面全体の95%以上を占める「暗黒の夜空」を基準に明るさを計算します。カメラ側は「周囲が極端に暗い夜景である」と判断し、画面全体を明るく補正しようとシャッタースピードを遅くし、ISO感度を大幅に跳ね上げます。

しかし、月そのものは宇宙空間で直射日光をまともに浴びている巨大な岩石です。反射率(アルベド)こそ約12%程度ですが、地球から見える月面の明るさは、昼間のアスファルトや砂漠の照り返しとほぼ同等です。暗闇を照らすために作られた夜景用アルゴリズムで昼間の物体を撮れば、露出オーバーとなり、表面のクレーターや模様(月の海)の情報がすべて255(完全な白)に飽和して白飛びするのは当然の帰結といえます。

つまり、月の撮影における最大の秘訣は「夜景を撮る感覚を捨て、昼間の晴天時と同じ感覚で露出を極限まで絞り込む(引き算する)こと」に尽きます。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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