W杯トロフィーの真実|価値や重さ・触れる人の厳格な条件と歴史
W杯トロフィーの真実|価値や重さ・触れる人の厳格な条件と歴史に関する深掘り記事をまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。
サッカー選手が歓喜の表情で頭上に掲げるシーンを見て、「軽々と持ち上げているから、そこまで重くないのでは?」と感じたことがある方も多いはずです。しかし、実際の現行トロフィーの仕様は、見た目以上に重厚な作りとなっています。
1974年の西ドイツ大会で初登場した現行のFIFAワールドカップトロフィーの重さは約6.175kg、高さは36.8cmです。使用されている素材は18金(75%が純金)で、土台部分には2層のマラカイト(孔雀石)が美しくあしらわれています。現在の金相場や歴史的・象徴的プレミアムを加味した市場評価額は、専門機関の試算で約2,000万ドル(日本円換算で約300億円規模)に達し、世界に存在するあらゆるスポーツトロフィーの中でダントツの最高額を誇ります。
ここで多くの人が抱くのが、「もし全体が純金の塊(中身が詰まった状態)なら、もっと重いのではないか?」という疑問です。物理学者や貴金属加工の専門家による構造計算によると、高さ約37cmの像をすべて純金で隙間なく鋳造した場合、総重量は70kgから80kgに達してしまいます。成人の体重に匹敵する重さとなり、屈強なアスリートであっても片手で高々と掲げることは物理的に不可能です。
製作者であるイタリアの彫刻家シルビオ・ガザニガ氏の設計図およびFIFAの公式解説によれば、トロフィーの内部は絶妙なバランスで空洞化されています。耐久性と重厚感を極限まで両立させつつ、優勝選手が胸の前で抱え、頭上に突き上げられる限界値として導き出されたのが「約6.175kg」という重量設定でした。