高樹沙耶の現在地と知られざる真相『相棒』降板から石垣島の今
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高樹沙耶の半生を語る上で避けて通れないのが、医療大麻の合法化に向けた精力的な発信と、それに伴う激烈な世論の反発である。2016年の参院選に出馬し、難治性疾患に苦しむ患者のための選択肢として医療目的の利用を訴えた姿は、当時の日本社会においてあまりにも前衛的であり、強固なタブーを刺激した。
同年に起こった所持を巡る逮捕劇によって、彼女の主張は大手メディアから一面的に葬り去られ、強烈なスティグマを背負わされることとなった。だが、時代は確実に動いている。近年、世界保健機関(WHO)の勧告や欧米各国での合法化が進み、日本国内でも法改正によって大麻草由来の医薬品の使用が条件付きで認められる方向へと舵が切られた。当時、彼女が浴びた苛烈な批判の多くは、無知と偏見によるヒステリーだったのではないか。時代の先を行き過ぎた表現者が払った代償の重さは、今になってようやく冷静に再検証され始めている。