魔女の宅急便×松任谷由実の奇跡!主題歌起用の真相と制作秘話
魔女の宅急便×松任谷由実の奇跡!主題歌起用の真相と制作秘話の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
映画の冒頭、キキが実家を離れて旅立つ夜、父の形見である黒いラジオのスイッチを入れると流れてくるのが『ルージュの伝言』(1975年発売)です。荒井由実の5枚目のシングルとしてリリースされたこの楽曲は、アメリカン・ポップス(ドゥーワップ調)の軽快なリズムとコーラスワークが際立つ傑作です。
歌詞の内容は、浮気した恋人の部屋のバスルームに口紅でメッセージを残し、彼の母親に会いに行くという、少しおませで強気な大人の女性のストーリー。一見すると、13歳の純朴なキキの旅立ちとは不釣り合いに思えるかもしれません。しかし、これこそが宮崎監督の狙いでした。
故郷を離れて知らない街へ向かう不安を打ち消すように、少し背伸びして大人びた都会の流行歌を聴くキキ。この演出によって、彼女が単なる無邪気な子どもではなく、自立と大人の世界へ一歩を踏み出そうとしているリアルな少女であることが鮮烈に印象づけられました。