世界最速バイクの頂点は?時速600Km超の記録車から市販車の実力まで検証
世界最速バイクの頂点は?時速600Km超の記録車から市販車の実力まで検証の基礎知識と応用に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
ライダーが実際に購入可能な市販バイクの領域に目を向けると、工学技術の粋を極めたフラッグシップマシンたちが熾烈な性能競争を繰り広げています。ここで重要なのは、ナンバープレートを取得して公道を走れるモデルと、クローズドサーキット専用として販売されるモデルが存在する点です。
サーキット専用の量産車として圧倒的な性能を誇るのが、カワサキNinja H2R最高速度の伝説を築き上げたモンスターマシンです。自社開発の遠心式スーパーチャージャーを搭載した998cc水冷並列4気筒エンジンは、ラムエア加圧時に最高出力326PSを発揮します。2016年にはトルコのオスマン・ガジ橋開通イベントにおいて、世界選手権スーパースポーツの王者ケナン・ソフォーグル選手の手により、停止状態からわずか26秒で時速400kmへの到達を記録しました。ダウンフォースを生み出すカーボン製ウイングを装備したこの機体は、市販車の枠組みで作られたバイクとしては到達不可能な領域を切り開いた存在です。
一方、ナンバーを取得して街乗りができる公道走行可能な最速バイクのカテゴリーでは、2000年代以降の国際的な取り決めにより、各社ともメーター表示や最高速を時速299kmで電子制御リミッターによって制御しています。しかし、リミッターを解除したレーシング環境での潜在能力を比較した市販車最速バイクランキングでは、以下のような名車たちがしのぎを削っています。
その筆頭格がスズキ隼GSX1300Rの実力です。1999年の初代登場時、実測で時速312kmを記録して世界中の度肝を抜いたハヤブサは、現行モデルにおいても空力特性を突き詰めたカウル形状と熟成の1,339ccエンジンにより、時速300km巡航すら余裕でこなす無類のスタビリティを誇ります。さらに、BMW「M1000RR」やドゥカティ「パニガーレV4R」など、近年の200馬力超スーパースポーツ勢もまた、GPS計測の実測値で時速310km〜320km前後のポテンシャルを秘めており、市販車の性能限界は年々引き上げられています。