令和の路上に咲く昭和の異端——なぜ今「コルクヘルメット」がZ世代を魅了するのか?安全性とカルチャーの狭間で揺れるバイク市場のリアル
令和の路上に咲く昭和の異端——なぜ今「コルクヘルメット」がZ世代を魅了するのか?安全性とカルチャーの狭間で揺れるバイク市場のリアルについての真相をお届けします。
しかし、スタイルへの憧憬だけで済まされないのが公道上の安全問題だ。現在市販されているコルクヘルメットの多くは「125cc以下用」という排気量制限つきのSG規格(製品安全協会が定める安全基準)で販売されている。
高速道路を走る大排気量バイクで半キャップを着用することは、転倒時の頭部保護性能の観点から極めて危険とされる。フルフェイスやジェットヘルメットが頭部全体を覆うのに対し、耳から下や後頭部の一部が露出する構造だからだ。
交通安全の専門家は警告を強める。「見た目が格好いいからといって、250cc以上のバイクで高速道路を走行する際に125cc以下用のコルク半を被る事例が後を絶ちません。万が一事故に遭った場合、ヘルメットが脱落したり、頭蓋骨骨折などの重傷を負うリスクが跳ね上がります」。法律上の明確な禁止規定がない灰色地帯だからこそ、ライダー個人のモラルとリスク管理が問われている。