徒然草『高名の木登り』の教訓とは?達人が梢ではなく降り際を警戒した訳

徒然草『高名の木登り』の教訓とは?達人が梢ではなく降り際を警戒した訳の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

高校の定期試験や大学入試において、「高名の木登り」は文法・読解問題の宝庫です。特に出題頻度が高い語句と文法構造を厳選して解説します。

① 重要語句と品詞分解

・掟てて(おきてて):ダ行下二段活用動詞「掟つ(おきつ)」の連用形+接続助詞「て」。「指図して」「指示して」の意味。指示役としての名人の立ち位置を示す重要単語です。
・登せて(のぼせて):サ行下二段活用動詞「登す(のぼす)」の連用形(使役の意味合いを含む)。「登らせて」。
・危ふげなりし:形容動詞ナリ活用「危ふげなり」連体形+過去の助動詞「き」の連体形「し」。「危なそうであった」。
・あやまちすな:サ変動詞「あやまちす」終止形+禁止の終助詞「な」。「怪我をするな」「過ちを犯すな」。
・降りつべし:ラ行四段活用動詞「降る」連用形+強意の助動詞「つ」終止形+推量・可能の助動詞「べし」連体形。「きっと降りられるに違いない/飛び降りてしまえるはずだ」。

② 敬語の識別

本文には会話文の中に丁寧語や謙譲語が含まれています。
・「侍りし(はべりし)」:丁寧の補助動詞「侍り」連用形+過去の助動詞「き」連体形。「〜ました」。兼好法師が読者に対して語りかける敬意。
・「仕る(つかまつる)」:本来は謙譲語ですが、ここでは「(過ちを)しでかす、起こす」を改まって表現した丁寧な用法。「起こすものでございます」。

③ 記述問題で狙われる「教訓のまとめ方」

「名人が言いたかった教訓を〇字以内で説明せよ」という問題に対しては、「人間は危険な状況では自ら用心するが、平易で安全だと思った瞬間に油断して失敗しやすいということ」という要素を確実に盛り込むことが満点への近道です。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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