ドリンクバーで元は取れるのか?原価ランキングと賢い活用術を徹底解剖
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消費者が最も関心を寄せる「ドリンクバーで元を取る方法」を解き明かすには、まずディスペンサーから注がれる液体の仕入れ原価を直視しなければならない。大手外食チェーンの仕入れデータおよび厨房機器メーカーの試算をもとに作成した、一般的な1杯(約200ml)あたりのドリンクバー原価率ランキングは以下の通りである。
【ドリンクバー原価率ランキング(目安)】
1位:カフェラテ・カプチーノ(生乳使用タイプ)
原価:約35円〜55円(原価率:約10〜15%)
エスプレッソ抽出用のコーヒー豆に加え、マシン内部で冷却保管されている生乳を消費するため、原価はダントツで高い。乳脂肪分の高い生乳を使用している店舗ほど原価は跳ね上がる。
2位:果汁100%ジュース(オレンジ・アップル等)
原価:約30円〜45円(原価率:約8〜12%)
濃縮還元果汁を使用しているものの、近年の世界的なオレンジ果汁不作や円安の影響を強く受けており、原価が高騰しているカテゴリーである。
3位:本格茶葉・ハーブティー(ティーバッグ・リーフ)
原価:約20円〜35円(原価率:約6〜10%)
個包装された高品質な茶葉やブレンドハーブティーは、1パックあたりの仕入れ価格が比較的高めに設定されている。
4位:ホットコーヒー・アイスコーヒー(ドリップ抽出)
原価:約10円〜20円(原価率:約3〜6%)
豆のグレードによるが、大量一括仕入れを行う大手チェーンでは1杯あたりの粉代は抑えられている。
5位:炭酸飲料(コーラ、メロンソーダ、ジンジャーエール等)
原価:約5円〜10円(原価率:約1.5〜3%)
高濃度のシロップ「BIB(バッグ・イン・ボックス)」を炭酸水と水道水で希釈して抽出するため、原価は極めて低い。
6位:烏龍茶・清涼飲料水・フレーバーウォーター
原価:約3円〜6円(原価率:約1〜2%)
粉末希釈または高倍率シロップ希釈のため、容器と氷を除けば原価はほぼ水に近い数値となる。
このデータから導き出される「ドリンクバー何杯で元が取れるか」という問いへの答えは明快だ。セット価格400円前後のドリンクバーを頼んだ場合、原価5円の炭酸飲料だけで原価分の400円を回収するには実に80杯以上を飲まなければならない。原価の高いカフェラテや100%ジュースを選んだとしても、8杯から12杯程度が必要となる計算だ。
しかし、これはあくまで店舗側の「仕入れ原価」に過ぎない。街中のカフェでブレンドコーヒーやラテを注文すれば1杯400円〜600円かかることを考えれば、「定価換算」では2杯飲んだ時点で十分に元が取れていると言える。無理に大量摂取して腹痛を起こすのは本末転倒であり、飲みたいものを2〜3杯ゆっくり味わうことこそが、最も理にかなった消費行動である。