雑誌フリーアンドイージー休刊の真相|ねつ造問題と現在を徹底追跡

雑誌フリーアンドイージー休刊の真相|ねつ造問題と現在を徹底追跡の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

フリーアンドイージーという雑誌の栄光と没落を語る上で、名物編集長であった小野里稔(おのざと みのる)氏の存在を避けて通ることはできません。小野里氏は単なる編集長にとどまらず、自らモデルのように誌面に登場し、自らが提唱するライフスタイルを体現するアイコンとして君臨していました。

小野里氏が打ち出した最大の功績は、2000年代中盤に巻き起こした「ラギッド(Rugged)」ブームです。武骨、無頼、頑丈といったニュアンスを持つこの言葉を旗印に、東京・北青山にセレクトショップ「ラギッドファクトリー」を展開し、大手アパレル企業ワールドと組んでブランド化を果たすなど、雑誌の枠組みを飛び越えたビジネスモデルを次々に成功させました。小野里氏の語る力強い言葉と洗練された審美眼は、多くの読者にとって絶対的な教義となっていたのです。

しかし、その強烈なカリスマ性は編集部内における絶対的なワンマン体制を生み出す土壌ともなりました。関係者の証言では、小野里氏の意向に反する意見を述べられるスタッフはおらず、編集部内でのチェック機能は完全に崩壊していたといいます。「小野里氏が求めるドラマチックな誌面」を作るため、現場のライターや編集スタッフが事実を捻じ曲げてでも体裁を整えざるを得ないプレッシャーが存在したことは想像に難くありません。一人の天才の独善的な美意識に依存しすぎた組織構造が、結果としてねつ造という最悪の暴走を許し、自浄作用を奪ってしまったと言えます。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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