ゆるキャラグランプリ終了の真相|過熱した組織票と後継ゆるバースの現在
ゆるキャラグランプリ終了の真相|過熱した組織票と後継ゆるバースの現在を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。
ゆるキャラグランプリの歴史において、最も暗い影を落としたのが2018年大会で白日の下に晒された組織票問題です。この年、三重県四日市市の「こにゅうどうくん」、福岡県大牟田市の「ジャー坊」、大阪府泉佐野市の「イヌナキン」などが上位を独占する展開となりましたが、その投票実態に報道各社から強い疑惑の目が向けられました。
調査報道各社の取材やその後の自治体発表によって判明したのは、フリーメールアドレスを大量に取得するための専用IDが機械的に作成され、庁舎内や関連団体を通じて組織的な投票が行われていた事実です。一部の自治体では、業務時間内外を問わず職員に対して「1人あたり1日数十票〜数百票」のノルマが課され、パソコンやスマートフォンを用いた代理投票が慣例化していました。現場の職員からは「住民サービスの向上とはまったく関係のない作業に追われ、精神的苦痛を感じていた」という内部告発が相次ぐ事態となったのです。
事態を重く見た実行委員会は、事前の不正検知システムを緊急発動し、最終集計の直前に約80万票に及ぶ組織的投票を一斉に削除するという異例の措置を断行しました。この結果、一時は暫定首位を走っていたキャラクターが大きく順位を落とし、埼玉県志木市文化スポーツ振興公社の「カパル」が逆転優勝を果たすという大波乱が起きました。カパルは事前の組織的動員を行わず、純粋なファンの草の根的な応援によって勝利を収めたため、皮肉にもこの結末が組織票の異様さを際立たせる結果となりました。